「ヘアメイクの予算が稟議で否決された」「決裁者にこの費用は高いと言われた」——法人案件のヘアメイクを発注する際、社内承認のハードルに苦労する担当者は少なくありません。
ヘアメイク費用は、現場を知らない決裁者にとって「なんとなく高そう」「本当に必要なのか」と感じやすい支出です。だからこそ、申請の見せ方一つで通過率が大きく変わります。
この記事では、ヘアメイク手配会社の立場から、社内稟議を通すための予算申請のコツを3つの視点で解説します。
なぜヘアメイク費用の稟議は通りにくいのか
ヘアメイク予算が稟議で詰まる理由は、主に以下の3つです。
- 費用の妥当性が判断しにくい:相場感が決裁者にない
- 削減対象に見えやすい:「タレント本人ができないのか」と言われがち
- 効果が数値化しづらい:成果指標がブランド・印象という曖昧な領域
これらを解消する申請を作れば、稟議通過率は格段に上がります。
コツ1:費用を「目的別」に分解して見せる
稟議書で最も避けたいのは、見積もりを「ヘアメイク費用 ◯◯万円」の一行で出すことです。これでは決裁者は内訳がわからず、判断のしようがありません。
分解の基本フォーマット
| 項目 | 金額 | 目的・必要性 |
|---|---|---|
| ヘアメイク基本料金(◯名分) | ◯万円 | 撮影中の整髪・化粧・直し |
| 事前打ち合わせ・テストメイク | ◯万円 | 本番のクオリティ担保 |
| 当日交通費・宿泊費 | ◯万円 | 地方ロケのため実費精算 |
| 機材・消耗品費 | ◯万円 | 使用ツール・コスメの実費 |
| バックアップ手配費 | ◯万円 | 当日トラブル時の代替対応 |
「なぜ必要か」を1行ずつ添えるだけで、決裁者の理解度が劇的に上がります。
コツ2:費用対効果を「具体的な指標」で伝える
ヘアメイクの効果は数値化しにくい領域ですが、決裁者が判断しやすい形に翻訳することは可能です。
伝え方の例
- 撮影効率の改善:「プロのヘアメイクを入れることで、撮り直しが◯回減り、撮影時間が◯時間短縮できる」
- 素材の使い回し:「1回の撮影で◯媒体に展開する素材を作れる」
- ブランドリスクの回避:「ヘアメイクの質が低いと、ブランド毀損や炎上リスクにつながる」
- タレント・出演者への配慮:「キャスティング費用◯万円のタレントに、その10分の1のヘアメイク費用を投資するのは合理的」
特に最後の「キャスティング費用との比較」は、決裁者が一瞬で納得しやすいフレームです。
コツ3:「相場感の根拠」を示す
決裁者が最も気にするのは「この金額は妥当なのか」という点です。相場の根拠を一緒に提示すると、納得を得やすくなります。
根拠の出し方
- 複数社からの相見積もり:2〜3社の見積もりを比較資料として添付
- 業界相場の引用:手配会社のWebサイトやガイドの相場を根拠として記載
- 過去案件との比較:自社の前回案件との対比を示す
特に法人手配会社は、相場感を提示できる比較表や根拠資料を提供してくれることが多いので、見積もり依頼時に「稟議用に相場根拠も欲しい」と伝えるのがおすすめです。
稟議書テンプレート例
実際に使える稟議書の構成例を紹介します。
【件名】◯◯撮影におけるヘアメイク費用申請の件 1. 案件概要 - 案件名:◯◯(CM/PV/イベント等) - 実施日:202X年◯月◯日 - 場所:◯◯ - 出演者:◯名(タレント◯名、社員◯名) 2. ヘアメイク費用申請額:◯◯◯,◯◯◯円(税抜) 3. 内訳 (ここに目的別分解表を入れる) 4. 必要性・効果 - 撮影効率:撮り直し回数の削減 - 素材活用:◯媒体への展開 - ブランド:イメージ毀損リスクの回避 5. 相場根拠 - A社見積:◯円 - B社見積:◯円 - 業界相場:◯〜◯円 6. 発注先 - ◯◯株式会社 - 選定理由:実績、対応力、バックアップ体制
稟議で詰まらないための事前準備
稟議申請の前に、以下の準備をしておくと通過率が上がります。
- 見積もりは3社から取る(比較材料になる)
- 相場資料を発注先からもらう(根拠の客観性が増す)
- 過去類似案件の費用を社内で確認(前例があると通りやすい)
- 決裁者の懸念を事前に潰す(「タレント本人で十分では」への反論を準備)
まとめ:稟議は「伝え方」で勝負が決まる
ヘアメイク費用の稟議を通すために必要なのは、3つのコツです。
- 費用を目的別に分解して見せる
- 費用対効果を具体的な指標で伝える
- 相場感の根拠を示す
同じ金額でも、見せ方を変えるだけで決裁者の反応は大きく変わります。「現場を知らない決裁者にも伝わる申請」を意識してみてください。
ヘアメイクマッチング株式会社では、稟議申請に使える内訳明細・相場根拠・複数社比較資料の提供にも対応しています。法人案件のヘアメイク手配でお困りの際は、お問い合わせフォームまたは公式LINEからお気軽にご相談ください。

